日吉神社は青木村殿戸地区の神門に鎮座し、古くは山王大権現宮とよばれ、大山咋命をまつっています。
この地域は中世には浦野氏が開発領主で浦野庄と呼ばれていました。浦野氏が滋賀県の日吉大社に寄進して社領荘園になりました。伝承によれば、日吉神社は元は大法寺近くの山王平にありましたが、後世に現在地に移したと言われています。
本殿は五間社流造、見世棚造で社殿の規模がかなりおおきいことから、広い地域の信仰を受けた神社です。
五間社は一般的に正面の各柱間に扉口をつけますが、この本殿は扉口が中央柱間に1つだけというめずらしい型式です。屋根はこけら葺で、軒は前後とも一軒の繁垂木で垂木にはわずかな反りが認められます。
平成2年8月長野県の県宝に指定され、これを機に解体復元修理工事を実施しました。
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